日本語学校と日本語ボランティア教室の違いについて教えてください。

日本語学校では、主として大学や専門学校などへの進学及び就職を希望する留学生のために、有料で1年から2年間、ほぼ毎日3〜4時間の授業があります。学校ではカリキュラムに沿って、日本語の4技能(聞く、話す、読む、書く)の習得を目標に、教科書を使って段階的に文型を学習したり場面ごとに使われる表現を学んだりします。また、日本語能力試験やEJU(日本留学試験)対策を行う学校もあります。

日本語ボランティア教室では、「日本語教育」ではなく「日本語学習支援」の考え方からボランティアの人たちが活動しています。ボランティア教室は東京だけでも約300あるといわれ、今や日本各地に日本語教室は広がっています。運営の方針はその教室によって違いますが、ボランティア教室の多くは週1回、1-2時間の活動です。

ボランティア教室に共通していることは、「日本語を勉強して、毎日不自由なく生活したいと思っている外国人等と一緒に、一つ一つの問題について考えていきましょう」という姿勢です。つまり、地域の生活者としてのボランティアが、生活者としての外国人の方のお手伝いをする、という考え方です。一人一人の抱える問題は多種多様なので、「日本語学習支援」も、それぞれの学習者のニーズを考慮したものとなります。

外国語ができるので(話したいので)日本語教室で教えたいのですが。

ボランティア教室は、外国人、技能実習生、子どもなどが日本語を学習する場です。ほとんどの教室では媒介語を使わないで日本語を学習しています。学習者にとっては、日本語で話をする貴重な場ですから、ひとことでも多く日本語を話したいと思っているはずです。日本語ボランティアとランゲージエクスチェンジはまったく違うものであることをご理解ください。

養成講座を修了しました。日本語教師になりたいので、ボランティア教室で日本語を教えたいのですが。

各地のボランティア教室では、日本語を「教える」のではなく、外国人等の生活ケアの一つとして、日本語学習のお手伝いをしています。ほとんどの教室では、一対一、もしくは少人数のグループで日本語を学習しています。ボランティアと学習者が、先生対生徒の関係にならないよう気をつけ、あくまでも学習者のニーズに合わせて支援をしています。日本語教師になるための実習の場ではありませんし、ボランティア仲間からも快く思われません。日本語教師を仕事としてお考えの方には日本語学校等をお勧めします。

入会の手続きについて教えてください。また、活動内容等の資料を送ってください。

TNVNの活動・入会案内等の資料を希望される場合は、メールでお申し込みください。

メールアドレス:office@tnvn.jp

なお、東京日本語ボランティア・ネットワークでは、日本語学習支援ボランティアの募集はしておりません

日本語学習支援ボランティアに興味をお持ちの方は、各日本語教室へお問い合わせください。